【その他】ITP問題とは何か?
今回のテーマ
別件でITP問題について理解しなければならなくなったので ざっくりITP問題について記載しようと思う。
そもそもITPとは
Intelligent Tracking Preventionの略で WEBブラウザの一つであるSafariに搭載されたサイトトラッキングを抑止する 機能のことです。
Cookieが働かないようにすることでWEBブラウザ上で 個人情報がトラッキング(追跡)されないようにすること ※トラッキングされていると広告が個人にあったものが表示されたりする。
iphoneやmacは標準OSがsafariなので多くのユーザに対して影響がある。
影響
1.リマーケティング広告がうてなくなる
リマーケティング広告とは一度サイトに訪れたユーザに対して そのサイトの商品などを表示する広告のこと
ITPが機能しているSafariでは24時間でトラッキングできなくなり 広告が表示されなくなるとされています。
この広告が表示されなくなると、かなりユーザの目に入ることが なくなることは容易に想像できます。
2.CV計測も難しくなる
まずCVとは CV(コンバージョン)とは日本語では「変換」などの意味になります。 何が変換なのか例えばある企業がスーツの広告をインターネットのサイトに出しているとします。
■インターネットを見ている人:顧客対象
インターネットをみているので広告を見る可能性がある人達なので
この段階ではあくまで顧客になる可能性がある対象、売り込む対象ですね。
■実際に広告からサイトを開き、そのスーツを購入した:顧客
実際に出した広告からその商品を実際に購入したので、対象から
顧客、お客様になりました。
このように最初はあくまで「広告を見る可能性がある人達」ですが その広告から実際に購入につながれば「お客様、顧客、取引相手」に変わります。 これを特にWEBマーケティングの分野でCV(コンバージョン)と言います。
購入だけではなく、広告に対して問い合わせ、資料請求、サイトへの会員登録なども CVに該当します。 コンバージョンが起きた割合のことをコンバージョン率(CVR)といったりします。
ITPにより当然ユーザの関心分野に特化した広告が表示されるので CVの達成も難しくなるかと思います。
まとめ
さらっと調べてまとめてみたが、様々なサイトで多用な観点で 考察されているので、詳しく知りたい方は調べてもらえればと思います。
企業のマーケティング影響に大きな影響が出ているITP問題ですが 一方でcookieによりハッカーに悪用されるリスクもあるのは事実で Googleではcookieをなくすという動きもあるようです。
Google による Cookie 廃止、「2年間」の猶予に歓迎の声 :「実に穏やかなアプローチだ」 | DIGIDAY[日本版]
セキュリティの観点からcookieはなくなれる方向になるのではないかと思います。
それに変わる広告媒体を使用するか、あとは技術的にcookieが読み取られないようにできるようになるか方向性は多様なので、今後も注視していきたい問題ではあります。